SICレポート

平成25年度島根県総合防災訓練(隠岐の島町)

時期
: 2013年9月8日(日)8:20~12:30
会場
: 旧隠岐空港跡地(隠岐の島町岬町)
参加人数
: 9(フィリピン6 アメリカ2 日本1)人

■内容

 平成25年度島根県総合防災訓練に参加し、大規模な災害が起きた時に日本語がよくわからない外国人を支援するための多言語支援センターを設置・運営する訓練を行いました。
 今回は、隠岐の島町在住の外国人や日本語ボランティアの方にもご参加いただき、訓練会場内の掲示物を多言語に翻訳して掲示する訓練や、救護所に到着した負傷者の中にいた外国人の方が、けがをした時の状況や症状の通訳をする訓練を行いました。
 また展示ブースでは、防災に関する多言語資料、「やさしい日本語」による情報提供に関するパネル、災害時の外国人支援に関するパネルを展示しました。
 

■参加者の声

・訓練は、外国人にとってすごくありがたいことです。災害が起きた時に何をすればいいか分かりました。
・外国人の友人は日本語を話し、読むことも出来るが、災害などの際には周りも混雑しパニックとなっているので読めない、話せないという状況になると思います。多言語での対応、表示は必要だと思います。
・多言語表示は簡単な訳の方がいいと思います。例えば、避難所は「evacuation center」より「safe center」の方が分かりやすいでしょう。

■事業の成果と改善すべき点

 昨年度に引き続き県の総合防災訓練に参加することによって、いろいろな機関の方に災害時の外国人支援について認識を深めていただく機会になったと思います。
 また、今回の訓練に参加した外国人住民の中には、初めて防災訓練に参加したという人もいらっしゃり、初めて見聞きしたことも多かったようです。そのような方たちにとっては、災害に関する言葉を多言語に翻訳するだけでは十分に理解できない場合もあることが、改めて認識されました。

■担当者のつぶやき

 参加した外国人の方から貴重な意見もいただくことができ、改めて、普段から地域の防災活動に外国人住民も参加する、防災に外国人住民の視点を取り入れるなど、きちんと考えていく必要性を感じました。

2013年9月 9日
担当:仙田武司

写真 場内掲示物の多言語表示の作成

写真 トリアージ訓練における外国人負傷者役への通訳

写真 災害伝言ダイヤル171利用体験

写真 SIC展示ブース

写真 知事と記念撮影

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しまね人権フェスティバル2013に出展しました。
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