開催日 :
2024年5月25日(土) / 26日(日), 6月2日(日), 6月9日(日)
会場  :
【松江】松江市国際交流会館第2・3研修室(松江市西川津町3405-5) 、【出雲】出雲市役所くにびき大ホール(出雲市今市町70),
参加人数:
【松江】12人、【出雲】12人

SICにほんごコース《となりでにほんご》で外国人住民の日本語学習をお手伝いする日本語パートナーと、地域の日本語教室で活動するボランティアを養成する講座を松江市と出雲市の2か所で開催しました。

主催:島根県・しまね国際センター
共催:松江市・出雲市

1日目

(1) 島根県の外国人住民の状況、日本語パートナーと日本語教室の活動のこと

(講師:しまね国際センター職員、日本語パートナー、日本語ボランティア)

日本語教室の活動紹介(出雲会場)

島根県の外国人住民の状況について、その推移や、出身地別在留資格別の特徴などについて、しまね国際センターから説明した後、日本語パートナーや地域日本語教室のボランティアとして活動している方から、実際の活動の様子について紹介していただきました。

【松江会場】
徳畑謙二さん、的野佳子さん(日本語パートナー)
高木峰子さん(あさひ日本語ひろば)
渡部律也(日本語ボランティアかけはし)
的野佳子(日本語ボランティアグループ“だんだん”)

【出雲会場】
江角淳子さん、三浦美樹子さん(日本語パートナー)
鶴石一樹さん(日本語ボランティアゆうわ)
尾添明夫さん(出雲日本語ネットワーク)
大場利信さん(ひかわdeにほんご)

(2) 国際理解・異文化間コミュニケーション

(講師:橋本優香さん/広島市日本語教育コーディネーター)

クイズ形式で世界の文化を学ぶ(松江会場)

クイズを通して世界のいろいろな文化・風習のことを学んだり、ワークショップ形式で日本に暮らす外国人住民とのコミュニケーションについて考えたりしました。

参加者の声

  • 講演だけでなく、現在活動しておられる方のお話を聞くことができたり、ゲームで参加者の方と交流できるなど、有意義な時間を過ごすことができました。
  • ゲームを通して、考え方の違いの違和感を体感するなど、貴重な体験ができて良かったです。

2日目

(3) 「やさしい日本語」を使ってみよう

講師:佐藤智照さん(島根大学外国語教育センター准教授)

避難所シミュレーション(松江会場)

誰にとってもわかりやすい「やさしい日本語」について学び、参加者同士で「やさしい日本語」を使ったコミュニケーションを体験したり、「やさしい日本語」で避難所での課題を解決するシミュレーションをしたりしました。

(4) SICにほんごコース《となりで にほんご》の活動方法

(講師:しまね国際センター 職員)

しまね国際センター職員が、「SICにほんごコース≪となりで にほんご≫」の活動や日本語パートナーの登録方法などについて説明しました。

参加者の声

  • 日本語の曖昧さ、尊敬語、熟語など、日本語の難しさについて気付くことができました。今後話す時は言葉を選ぶようにしようと思います。
  • 今回の講座では、様々な文化的背景を持った人たちが集まる避難所において、それぞれの事情をみんなに理解してもらうことがいかに難しいかを実感することができました。そのような問題を解決するするためには、やはり異文化ややさしい日本語を理解している人の協力が不可欠だと思いました。

動画視聴

2日目と3日目の間に、(5)と(6)のテーマに関するオンデマンド動画(全9本)を見ていただき、感想をご提出いただきました。動画は、当センターのYoutubeチャンネル「SICチャンネル」に掲載しています。

(5) オリジナル教材の特徴と内容・活動のポイント

(講師:佐藤智照さん/島根大学外国語教育センター准教授)

「SIC訪問日本語コース」のために作成した島根県オリジナル教材『となりで にほんご』の監修者である佐藤先生から、「対話」がキーワードのテキストの要点を解説していただきました。

(6) オリジナル教材を使ってみよう(1)

(講師:しまね国際センター 職員)

島根県オリジナル教材『となりでにほんご』を使った活動の仕方などを確認していただきました。「こうならないように気をつけてくださいね」という良くない例もご紹介しました。

参加者の声

  • 対話重視の教材であることがよく分かった。
    トピックが全て自分自身に関することなので、学習者も内容に飽きることなく、最後まで意欲的に取り組めるのだろうなと感じた。
    日本語パートナーに求められる四つのことを心がけながら、とにかく交流を楽しもうと思った。
  • 教材の使い方についての動画を視聴して、より実際のレッスンのイメージがつかみやすくなりました。私はまだやさしい日本語を使ってわかりやすく伝えることに自信がありませんが、この動画の話し方を参考に実践していきたいです。

3日目

(7) (8) オリジナル教材を使ってみよう(2)(3)

(講師:【松江会場】泉沙南さん/SICにほんごコース《ネットでにほんご》日本語教師、【出雲会場】芝由紀子さん/一般社団法人ダイバーシティうんなんtoiro代表理事)

(学習者役:【松江会場】彭 程璐さん/松江市国際交流員、【出雲会場】チアゴ カナグシクさん/出雲市国際交流員)

参加者同士でオリジナル教材『となりでにほんご』を使って、講師と学習者役の活動の様子を見たあと、参加者同士で実際の活動を想定した練習をしていただきました。また、学習者役の方に、外国人住民が日本人との交流に望むことなどについてお話しいただきました。

松江会場の様子

出雲会場の様子

 

参加者の声

  • 実際に『となりでにほんご』を使用してパートナー役と学習者役を体験してみて、非常に楽しかったです。この教材はレッスンの内容がシンプルでわかりやすく、翻訳や対話の例も書かれているので、初めての方でも簡単に始められることがメリットだと感じました。
  • 実際に体験することで、具体的なやり方を実感できました。また、質問しやすい雰囲気で、納得のいく回答をいただいて満足しています。
  • 実際に島根に住んでいる外国人の方のお話を聞けたことがすごく良かったです。